粛正
粛清とはスパイ分子、腐敗堕落分子、出世主義者、分派活動分子、権力や地位の私物化を図る党員などを党規約に準拠して処分することです。レーニン時代のソ連共産党も党にはいりこんだ異分子の組織的粛清を行いましたが、それは、スターリンの指導権が確立した1930年代の粛清とは本質的に異なるものでした。スターリンは、キーロフ暗殺事件を契機に、社会主義建設が進めば進むぼど階級闘争は激化するという理論を発表し、スターリン反対派の全てを外国のスパイ機関に雇われた労働者階級の敵の徒党と決めつけ、1930年代後半に、党規約あるいはソビエト法によらない大量粛清を行いました。この粛清は死刑をも含む厳しいものであって、吉参ボリシュピキやコミンテルン傘下の外国共産党の指導都にまで及びました。ソ連共産党第二十回大会のスターリン批判後、被粛清者の一部の名誉回復と復権が行われました。

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