1905年革命

１９０５年革命は１９０５年より約２年半に渡った、ロシアのブルジョア民主主義革命のことで、資本主義の帝国主義段階への移行とともに、ロシアの社会的、政治的諸矛盾は一層激化しました。国内の諸矛盾を緩和するために行った極東での日露戦争におけるツァーリズムの敗北は、ロシアに深刻な革命的情勢を生みだしました。１９０５年１月、１４万の労働者、市民の冬官への請願行進に対してツァーリが血の禅圧を加えた血の日躍日事件を契機に、ロシア全土の労働者、農民はツァーリズム打倒、農奴制の遺物の一掃の革命闘争に立ち上がりました。６月の戦艦ポチョムキンの反乱、９月のモスクワ労働者の蜂起、１０月のゼネスト、各地の農民蜂起に驚いた政府は国会開設を約して、自由主義分子を革命から脱落させ、辛うじて危機を脱しました。革命は失敗に終りましたが、この革命による人民の政治的経験と教訓、労働者代表ソビエトの運動形態や労農同盟の必要性などは、１７年の２月革命及び１０月社会主義革命の勝利の礎石となりました。