ソフホーズ・コルホーズ
ソフホーズとはロシア語でソビエト経営という意味の略称で、国営農場と訳されます。コルホーズとならんでソ連邦の支配的な農業経営形態の一つでした。ソフホーズは国家的所有である生産手段によって農業生産を営む国営企業です。直接国家計画に従って農業生産を営み、その生産物の基本的部分を国家に引渡します。高度に機械化され、模範大規模農場で、農民に大規摸機械化農場の有利なことを実例をもって示す目的を持っていました。
コルホーズはロシア語で集団経営という意味の略称で、集団と訳されますが、漁業コルホーズ、林業コルホーズもあります。ソフホーズとならんでソ連邦の支配的な農業経営形態の一つでした。ソ連全農地の34%を経営し、コルホーズにはトーズ、土地共同耕作組合、農業アルテリ、農業コミューンの三形態がありましたが、その後はアルテリのみになりました。コルホーズは、土地、農具、役畜、種子、農業施設などの生産手段を共有化し、共同労働による生産を行ない、収益はコルホーズのために一定の控除をした後に、コルホーズ員の労働に応じて分配します。コルホーズ員家族の小規模な個人副業経営が認められていました。電化と機械化がすすめられ生産性の向上していました。69年の第三回全ソ連コルホーズ員大会で、コルホーズ模範走款を採択し、コルホーズは農民にとって共産主義の学校であるとされていました。

copyrght(c).SUofthe70.all rights reserved